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zoom RSS 教員が、田舎に行くことはお勧めできない。

<<   作成日時 : 2011/01/29 20:40   >>

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今回は、北海道石狩管内に住んでいて、田舎をあまり知らない教員 or 教員志望者のために書く。

なお、ここでは、根室市も田舎に含める。

根室市は、衰退した炭鉱都市ではないし、〜市という名称なのに、下記新聞記事では、田舎扱いされているのである。


北海道新聞 2011年平成23年)1月29日 土曜日 16版 総合 3面

ベテラン教員 地方に不足

道内学力格差 年代偏り一因

 
道教委が今月まとめた全国学力テストの14管内別傾向で、浮き彫りになった小中学生の学力の地域間格差。

その原因の一つに中堅やベテラン教員が都市部に多く、地方に少ない年齢構成の不均衡があるとされる。

道教委は対策として今春から、異動に応じれば昇進などの際に有利に扱われる広域人事異動制度を導入するが、その効果は未知数だ。
根室支局 幸坂浩、報道本部 石垣総静


根室管内 20代が3割

 根室管内羅臼町では、4校ある小中学校のうち45歳以上の教員(校長、教頭を除く)は1人だけ。

根室管内全体でも20代の教員の割合は昨年4月現在、小学校33.9%(全道平均14.2%)、中学校30.7%(同16.4%)と若手が多い。

池田栄寿羅臼町教育長は
希望して来てくれる人が少ない。

と嘆く。

 こうした若手教員の多さが学力低下に関係するとみる教育関係者は多い。

根室市内のある校長は

若手教員は意欲に優れるが、生徒に合った指導をするには経験が必要

と強調。

道内のある大学教授も
的確に教える技術が未熟な若い教員だけでは学力は上がらない。

ベテランの手助けも大切。

と指摘する。

 実際に学力テストの結果を管内別でみると、都市部を抱え40代〜50代の教員が多い上川、石狩管内の正答率が全道平均を上回る一方、根室管内は中学数学A(基礎)が全道最低で、他の科目も平均以下だった。

 また、小、中学校いずれの科目でも全道平均を下回った日高管内は、50歳代のベテラン教員の割合が4.9%と2番目に少ない。

 地方に若手が多いのは、中堅、ベテラン教員の都市部への異動希望が多いため。

道教委は面接の際
道内のどこに赴任してもよい。

と答えた人だけ採用しているが、同一管内で一定期間(管内で最長8年以上)勤務すると、管外に異動希望を出せる。

 道教委は子供の教育や親の介護などの理由がある場合、管外への異動を原則認めているため、地方の教員の多くが出身地や都市部に異動。

逆に都市部から地方への異動希望は極めて少ない。

 札幌市を除く石狩管内は教員約1900人の約4割が他管内からの異動組で、平均年齢41.6歳と管内別で2番目の高さ。

道教委幹部は
学力の地域格差は多様な要因があるが、教員の年齢構成も原因の一つ

と認める。

広域異動で是正狙う

 こうした年齢構成是正のため、今春から道教委が導入するのが広域異動制度だ。

全道14管内(教員採用が別枠の札幌市を除く)を5地域に区分、地域内の教員の平均年齢が高い管内と低い管内で人事を交流させる。

 応じれば教頭などへの昇進時に実績として考慮される。

期間は3年で、終了後は元の勤務地に戻る。

当面、新年度からの3年間で、100件の交流を行う。

広域異動が浸透すれば、都市部のベテラン教員が地方に行く。

道内全体の教育レベルも上がるだろう。


と、道教大釧路校の玉井康之教授(地域教育経営)は期待する。

 しかし、広域異動はあくまで本人の希望が前提。

石狩管内の男性教員は
希望者がどの程度出るか。

と首をかしげる。

北教組幹部も
地方へ赴任したベテランが孤軍奮闘するだけに終わらないか。

と懸念する。

 また、想定される広域異動の規模は毎年各地域で1〜2人。



根室市で学習塾を営むYさん(62)は

学力向上には時間と手間がかかる。

簡単に効果が出るのか疑問だ。

そもそも教育に情熱があるなら、地方へ行きたくないなどと言ってほしくない。


と憤る。


↑改行、句読点、括弧、文字の大きさ、色、太さは読みやすいように改変した箇所がある。漢数字を洋数字に改変した箇所がある。実名はぼかした箇所がある。その他は、原記事通りに入力した。
イメージしやすいように、現代の根室市のあたりの地図を載せた。

画像


実際の新聞記事の一部。ただし、スキャナがA4までしかとれない関係で一部だけ入れた。また、実名に消した箇所がある。

最後の根室市で学習塾を経営している62歳の男性のコメントに、田舎の住民の本音が現れている。

学力向上には時間と手間がかかる。

簡単に効果が出るのか疑問だ。

そもそも教育に情熱があるなら、地方へ行きたくないなどと言ってほしくない。


ベテランの先生をわざわざ田舎に来させる以上、児童・生徒に勉強への意欲があることが望ましい。

もっとも、北海道では、それはぜいたくなことであるかもしれない。

そうだとしても、親が

児童・生徒が勉強しようが、勉強しなかろうが、どうでもいい。

という態度をとるような地域であれば、ベテランの先生をわざわざ派遣することは無意味である。



したがって、もし、根室市民の大半がまともな住民であったならば、このコメントは

私も学習塾を経営しているが、最初のうちは未熟で児童・生徒の素質をあまり、伸ばしてやれなかった。

しかし、数十年、教えているうちに、教え方が上手になり、今では、児童・生徒の素質を、最初のころに比べれば、かなり伸ばしてやれるようになった。

田舎の児童・生徒も勉強する意欲はあるので、ベテランの先生が教えてくれれば、きっと伸びるでしょう。

ただ、ベテランの先生がそううまく来てくれるかどうかが問題ですが・・・


という内容になるだろう。

しかし、このようなコメントではない。

したがって、田舎では、児童・生徒の大半は、勉強への意欲がないのだろう。

そして、その原因は、おそらく、親の大半が

児童・生徒が勉強しようが、勉強しなかろうが、どうでもいい。

という態度をとるような地域だからだろう。



そうだとすれば、田舎に、ベテランの教員を派遣することは無駄である。

しかも、コメントの内容が

そもそも教育に情熱があるなら、地方へ行きたくないなどと言ってほしくない。

というふざけた内容である。

よほどの物好きでない限り、勉強する意欲が子供の大半になく、勉強させようとする意欲が親の大半にもない田舎に、教育の情熱がある教員が行くわけがないだろう。

実際、若手の教員にも、教育の情熱がある者が多いはずだが、そういう若手の多くが8年、経過すると、田舎から逃げてしまっている。

きっと、中学校で、放課後に小テストを頻繁にして、できない生徒を補習のために残すと、親に文句を言われるような地域なのだろう。


本州の中高一貫教育で、進学実績を伸ばしているところは、小テストを頻繁にしているところが多い。

小テストは毎回チェックしておりミスをしてよくわかっていない生徒は個々に呼んで見ることもあるそうだ。


ひんぱんにテストがあるという状況だが生徒達はとくに負荷を感じるということはなくそういうものだと納得しているようだ。


月刊中学進学通信 2000年1月号』(2000年1月1日発行。発行:株式会社 栄光)の
この学校のこの教科 豊島岡女子学園の数学』 

http://63164201.at.webry.info/200809/article_36.html



なお、ベテランの教員の中には、小中学生の子供がいる人も多いはずである。

ベテランの教員であれば、わかると思うが、小中学生は、小学校・中学校の授業だけに任せると、あっという間に、成績が下がり、無試験同様の高校にしか行けなくなることが多い。


文部科学省が授業時間を著しく短く設定しているのだから、仕方がない。
それは、文部科学省の責任であり、学校や教員の責任ではない。


北海道の小学校では、授業だけに任せていると、漢字が書けなくなることが非常に多いし、中学校では、授業だけに任せていると、英語・数学・国語・理科ができなくなるだろう。

したがって、ベテランの教員としては、放課後、家で、自分の子供(小中学生)をしっかり教える必要がある。

そういうことを考えても、少なくとも、小中学生の子供を持つベテランの教員は、田舎に行くべきではない。


まとめ

田舎の住民の大半は

子供の教育なんてどうでもいい。

と考えていると推測される。

したがって、ベテランの教員は、田舎に行っても、孤軍奮闘で終わるだろう。

それに、自分の子供が小中学生であれば、放課後、そちらを熱心に教える必要がある。

したがって、ベテランの教員が田舎に行くことはお勧めできない。


実際、上の新聞記事では、だれも、田舎の児童・生徒に勉強への意欲がある(または、子供に勉強させることを許容する態度が、親にある)ことを言ってないので、こう考えるのが妥当である。

追記

まれなことであるが、田舎にも、勉強の意欲がある子供がいるし、子供に勉強させようとする親もいる。

ただし、まれなことであるので、そういうことを期待して、田舎に行くことはお勧めできない。








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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
田舎で勉強意欲のある児童の親は、医者か教師か公務員ってところではないでしょうか。
雄太
2011/02/13 22:37
全文読ませていただきました。
特に「まとめ」の部分に、胸がすーっとしました。
その推測が、「全て」です。全く持ってその通りの実態です。
私はこのぬるま湯に浸からず、向上心を持って進んでいきたいと思います。
田舎を出ようとしている若手教員
2011/10/18 23:43

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